コラム|宮前平駅で歯科・歯医者をお探しの方は【宮前平医院 歯科】まで

時間
10:00~13:30
15:00~20:00
※毎月最終金曜日は歯科医師会参加のため、18時までの診療です。
:9:00~12:00
休診日:木曜・土曜午後・日曜午後・祝日
*急患は随時受け付けております

〒216-0005
神奈川県川崎市宮前区土橋2-1-30

  • 電話
  • メニュー

お口の中に留まらない歯周病の悪影響とは

皆さんこんにちは。
東急田園都市線 宮前平駅近くの宮前平医院(整形外科)併設の宮前平医院 歯科です。

 

「国民病」といわれる由縁

歯周病は、歯周病菌による感染症です。
歯みがきが正しくできていないと、歯と歯ぐきの間にある「歯周ポケット」に歯周病菌の温床となるプラーク(歯垢)がたまり、歯ぐきの内部で炎症を起こします。

初期の歯周病は、歯ぐきが腫れたり出血したりと大した症状がなく、静かに進行していきます。
そのため、多くの方が悪化して初めて歯周病に気づくため、罹患者が多くなってしまうのです。

「歯周病が原因で病気になる」と最近ニュースなどで聞いた方もいらっしゃると思います。
歯周病は、お口の健康のみならず、全身の健康を脅かすことがあるのです。

 

歯周病と糖尿病

近年、歯周病と糖尿病には密接な関係があると言われるようになりました。
理由としては、糖尿病になると血液中に糖が多くなり、血管が弱まって硬くなります。
そして歯周病菌と戦う白血球などが詰まりやすくなり、歯ぐきまで届きにくくなるため、歯ぐきの炎症が進行し、歯を支える骨まで溶かしてしまうためです。

また、歯周病菌は毒素を持っており、歯に付着すると毒素を放出します。
毒素は歯ぐき内部の血管に入りこみ、血管を攻撃してさらに血管内に入り込み、インスリンの働きを鈍らせます。
インスリンには糖の吸収をコントロールする働きがありますが、毒素によってインスリンの糖吸収が滞ってしまうのです。

このように、糖尿病を抱える方が歯周病になると、歯周病菌が出す毒素が糖尿病で傷ついた血管を攻撃し、ただでさえインスリンが不足しているところに、さらにインスリンの働きを鈍らせようとするのです。
こうして、糖尿病の方が歯周病に罹患・悪化させることにより、糖尿病がさらに悪化してしまいます。

 

歯周病と全身疾患

歯周病が起こす病気は糖尿病だけではありません。

歯周病菌などの刺激により血管内にプラークができ、プラークが剥がれて血の塊ができると、その塊によって血管が詰まって動脈硬化脳梗塞を引き起こします。

ほかにも、妊娠すると、歯肉炎や歯周病にかかりやすくなるといわれています。
これは、エストロゲンという女性ホルモンが歯周病菌の増殖を促すことや、歯ぐきの細胞がエストロゲンの標的となるためです。
さらに、妊娠に歯周病にかかると、低体重児や早産の危険度が高くなることが指摘されています。
これはお口の中の歯周病菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかといわれています。

 

まとめ

このように、歯周病はお口の健康だけでなく、全身の健康をも脅かしてしまいます。

一度歯周病が良くなっても、プラークは時間が経つとまた付着していきます。
そのためにも、毎日の適切な歯磨きとともに、定期的に歯科医院を受診して、お口と全身の健康を守っていきましょう。


ページトップへ